まとめ
- グローバルな投資運用会社であるQRTは、ClickHouse Cloudを活用して、リサーチャー向けデータプラットフォームおよびリアルタイムのリスク・損益(P&L)システムを運用しています。
- リサーチャーの支援にとどまらず、ClickStackはQRTのオブザーバビリティ基盤としても機能しています。
クオンツトレーディングの本質は、突き詰めればデータの課題です。各ファンドはより多くのデータを保存し、より高速にクエリを実行し、誰よりも早く行動を起こすことを目指しています。
Qube Research & Technologies (QRT) は、ロンドンに本社を置くグローバルなクオンツ投資運用会社です。同社が ClickHouse Cloud の採用を決めた背景には、創業期にまで遡る哲学があります。1990年代や2000年代に設立されたヘッジファンドの多くは、数十年かけて構築されたオンプレミスのデータセンターで運用されています。しかし、Credit Suisse の自己勘定取引部門からの急速なスピンアウトによって2018年に設立された QRT は、当初からクラウド上で構築されました。レガシーなオンプレミスインフラを引き継ぐことなく、初日からクラウドネイティブとして立ち上げられたのです。
クラウド前提で構築され、スケールに対応
QRT では、主要な 2 システムで ClickHouse Cloud を活用しています。1つは、社内のリサーチャーがトレーディング戦略の開発に必要なデータへアクセスできる一元化されたプラットフォームであり、もう1つは、ニアリアルタイムのリスク監視・管理および損益 (P&L) システムです。
「私たちは、より高速で、はるかにスケーラブルなものを求めていました」と同チームのシニアエンジニアは語ります。「以前のデータベースでは、ライター数、リーダー数、クラスターあたりの総負荷に制限がありました。ClickHouse では、そのような制限がありません」
リサーチャーの支援にとどまらず、ClickHouse は QRT のオブザーバビリティインフラの基盤にもなっています。ClickHouse の統合オブザーバビリティスタックである ClickStack への移行により、ログ、メトリクス、トレースが初めて単一のバックエンドに統合されました。以前は複数のシステムを管理する必要があったアラート、ログクエリ、メトリクス集計が、現在では標準 SQL を使用して単一の ClickHouse インスタンスに対して実行されています。「すべてのモニタリングを1つのバックエンドに集約できたことで、保守がシンプルになり、安定した速さを得られています」と QRT のエンジニアは述べています。



