ClickHouse Managed Postgres でメンテナンスウィンドウを設定できるようになりました。プラットフォームのアップグレードは、次のリリースの準備が整った時点ではなく、ユーザーが選んだ時間帯に適用されます。
マネージドデータベースには定期的にパッチが適用されます。内容はさまざまです。バグ修正やセキュリティパッチを含む Postgres のマイナーバージョンアップグレードのこともあれば、ネイティブ CDC、オブザーバビリティ、拡張機能といった Managed Postgres 機能の更新のこともあります。基盤となるオペレーティングシステムやシステムコンポーネントへのパッチも含まれます。これらの作業はいつかは適用しなければならず、これまでその時期は全ユーザーで共通でした。全員に同じウィンドウを当てはめる方式はうまくいきません。一部のユーザーにとっては、負荷の高い時間帯と重なりかねないからです。本来は、負荷が最も低いと見込まれる時間帯を選びたいところです。
スケジュールされたアップグレードは、その判断をユーザーに委ねます。UTC で 2 時間のウィンドウを選ぶと、プラットフォームメンテナンスはそのウィンドウ内にスケジュールされます。Enterprise プランでは、メンテナンスの影響が最も小さい曜日まで絞り込めます。
設定手順
Postgres サービスを開き、Settings → Configuration に移動します。

Scheduled upgrades の項目で Configure schedule をクリックし、時間帯を選びます。必要に応じて適用する曜日を選び、保存します。

保存したスケジュールは、サービス設定ページに文章の形で表示されます。同じボタンから再度開いて編集できます。ウィンドウを解除したい場合は「No maintenance window」を選びます。解除すると、メンテナンスは次のリリースの準備が整った時点で適用される方式に戻ります。
ウィンドウの対象範囲
メンテナンスウィンドウが制御するのはプラットフォームメンテナンス、つまり ClickHouse 側から実施するアップグレードとパッチです。全面的な凍結期間にすることは意図的に避けており、次の 3 つのケースは対象外です。
- ユーザー自身が行う変更は即時に適用されます。サービスのリサイズ、Postgres バージョンのアップグレード、再起動は、ウィンドウが開くまで保留されません。
- 緊急の容量対応も対象外です。サービスのディスク使用率が 90% を超えた場合、ストレージはウィンドウを待たずに拡張されます。ディスクを使い切ってまでウィンドウを守る価値はありません。
- 読み取りレプリカに独自のスケジュールはありません。紐づくプライマリと一緒にアップグレードされるため、レプリカ側にはこの設定が表示されません。
提供状況
| プラン | 2 時間のウィンドウ | 曜日の指定 |
|---|---|---|
| Basic | — | — |
| Scale | 利用可 | — |
| Enterprise | 利用可 | 利用可 |
スケジュールされたアップグレードは、すべての Scale および Enterprise 組織で今すぐ利用でき、オプトインは不要です。Basic プランでも設定項目自体は表示され、必要なプランが併記されます。プランを変更する前に、何が使えるようになるかを確認できます。
スケジュールされたアップグレードを使えば、メンテナンスの時期を自分で決められ、見通しも立てやすくなります。定期的な Postgres メンテナンスを、ワークロードに最も都合のよい時間帯に実施できます。
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